血行不良を改善すれば病気も減るのか?
冬に病気が多くなり死亡率が上がるという話はよく聞くが、温かい夏に病気になり死亡率が上がるとは、あまり耳にしない。
気候が暖かくなると、当然のように血行も良くなるはず、
ってことは、体を温めて血行を良くすれば、病気は治るということなのか?
そのあたりが、よくわからなかったので、色々調べてみることにした!
人間の持つ元々の習性
人間の生い立ちは、アフリカからはじまったというのは有名な話。そして、ヒト亜科がヒト族とゴリラ族に分岐したみたいだ。
ご覧の通り、ゴリラは暑い地域で、厚い毛皮に覆われ生活しています。
暑さに対応できるように体温調節機能はあるが、寒さに対応する機能が備わっていない。ということは、人間も寒さに弱く、暑さに強いと言われています。
人間の最大の敵は冷えだった!
人間の死亡率が上がるとき
人間の死亡率が上がるのが、冬という話を冒頭でもしたが、時間帯というのも存在する。それは、外気温が一番下がる午前3時~5時が死亡率が上がる時間帯と言われいる。
病気の症状が重くなるのも、この時間帯に集中することがあり、アトピーや喘息や発作などが起きやすい時間帯でもある。
これらはすべて体内温度により変化すると考えられます!
1日のうち体内温度は午後2時から午後8時くらいまでが高く、午前2時から午前5時との差が1℃近く違うと言われています。
その違いで、時間帯により死亡率が変わるということです!
体温によって人はどのように変わるのか
人によってそれぞれ異なるが、健康体である人の体温は36.5℃です。では、人間の体温が下がっていったとしたら、人はどのようになってしまうのか紹介していきます。
36.0℃になると、体に震えが起こりだし、熱を出そうとする症状がでます。
35.5℃になると、免疫力が30%低下し排泄機能低下。そしてアレルギー症状や自律神経にも異常をきたします。
35.0℃になると、がん細胞が増殖するようになります。
34.0℃になると、生命回復が危ぶまれる体温。
33.0℃になると、雪山登山で遭難し凍死する直前です。
30.0℃になると、意識がなくなります。
29.0℃になると、瞳孔が拡大し死の手前。
27.0℃以下は死体の体温となります。
ただ、例外もあって、15℃~16℃の体温に下がっても、奇跡的に助かる人もいるので、あくまでも目安です。
まとめ
35.0℃になると、がん細胞が増えるとあるように、冷えると免疫力が低下し病気が増えるという結果でした。
ちなみにですが、がん細胞は体温が39.3℃にまで上がると死滅すると言われています。
体温が1℃下がったら、免疫力が30%下がるのであれば、体温を36.5℃以上で保っていれば、免疫力は上がり病気は減るということになりますね。
すなわち、血行不良を改善すれば病気は減るのかという問いには、減りますということになります。