アレルギー性鼻炎の原因がわかれば症状を改善できる!
アレルギー性鼻炎
風邪でもないのに、くしゃみが止まらなくなったり、透明な鼻水がずるずると止め処なく出るアレルギー鼻炎。
仕事に集中しようにも、鼻づまりが気になってはかどらない。会社でバリバリ仕事をこなそうにも、鼻水が気になり本来の能力を発揮できない。
そんな経験はありませんか?
病院に通っても、なかなか改善されないアレルギー性鼻炎。原因をしっかり理解するとで、症状を緩和することができます。
アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎は、通年性と季節性に2タイプに分かれます。通年性の主な原因はハウスダスト。季節性の原因が花粉症となります。
単純にわかりやすく説明すると、どちらもハウスダストや花粉症に極力触れないことで、アレルギー反応が発症するこをを少なくすることができます。
鼻炎が起きるメカニズム
出典http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/07_arerugi/index1.html
花粉やハウスダストが口や鼻から入り込むと、マクロファージがリンパ球に食べたことをリンパ球に知らせます。
すると、リンパ球内にあるT細胞が異物が進入したと知り、IgE抗体(アレルギー抗体)を作り血液と結合し、抗体を作ったとリンパ球は学習します。
本来無害であるはずのハウスダストや花粉が、異物・アレルゲン(抗原)と認識されると、肥満細胞がヒスタミンやロイコトリエンを出すことにより、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの原因となるわけです。
※マクロファージとは
白血球の一種で、食べる機能を持っています。自分の老細胞を処理するのが主な仕事で、微生物も同じように処理します。微生物の場合は、リンパ球にあるT細胞に知らせます。
※T細胞とは
リンパ球内にある細胞で、マクロファ-ジ・B細胞・キラ-T細胞の司令塔のような役割を持っています。
※IgE抗体とは
免疫グロブリンEというたんぱく質で、アレルギー抗体と呼ばれています。
※アレルゲンとは
IgE抗体が反応する抗原。アレルギーを引き起こす物質のこと。
※肥満細胞とは
皮膚や粘膜に存在する細胞で、アレルギー誘発物質であるヒスタミンを放出する役割をもっています。
アレルギー性鼻炎の症状
アレルギー性鼻炎は風邪ではないのに、大きく分けて3つの症状、鼻水・くしゃみ・鼻づまりを起こします。それにプラスして、目のかゆみや充血。涙が出て涙目になったり、肌の乾燥なども主な症状としてでます。
これらは、自律神経と深いかかわりをもっており、昼の交感神経が活発に働いているときは症状が抑えられ、朝や夜などの副交感神経が働いているときに症状が出やすくなります。
空気の乾燥しやすい冬も悪化しやすい傾向にあり、暖房や空気を入れ替えする回数が減ことも大きな要因となります。
対策
アレルギー性鼻炎を改善するためには、アレルゲンとの接触を極力減らすのが重要となります。そして、症状が酷くなる冬や朝夕を対策することにより、かなり軽減することが可能となります。
家になるべく物を増やさず、掃除をしやすくして、埃をたまらせない必要があります。普段手の届かない家具の裏の掃除。絨毯部分を減らすなども効果的です。
症状が悪化しやすい冬は、空気の換気が重要となります。部屋に舞うハウスダストや花粉を除去するために空気清浄機を使うのもお薦めです。
寝るときに悪化する
寝るときに悪化するなら、布団に付いたダニや花粉が原因となる場合が多いのですが、寝室の掃除をすることも大きなポイントとなります。普段手の届き辛いベットの裏やタンスの後ろなどの掃除もしっかりしましょう。
- 布団を天日干し
- 布団を掃除機で吸う
- マスクをして寝る
- 枕元に濡れタオルを置く
- 寝室に空気清浄機を設置
これだけ対策するだけでも、かなり効果が上がるはずです。
ハウスダスト
ハウスダストは、通年性アレルギー性鼻炎となります。目に見えない微細やホコリが原因となり、ハウスダストには、ダニの死骸・ダニのフン・カビ・花粉・繊維クズなどがあり、これらを除去することが必要となります。
これらは空気中に舞い上がりやすく、掃除しにくいのが特徴。軽いハウスダストは、人が動くと舞い上がる性質をもっています。なので、掃除をする時間がポイントなってきます。
ズバリ掃除する時間は朝がお薦め!
理由は、ほこりは廊下やトイレなど仕切られた空間に多くたまります。人が動くのが少ない時間に掃除すると舞い上がる数が少なく、多くのアレルゲンと取り除くことができます。
大掃除をする場所にたまるのを防ぐためには、毎朝少しの時間で良いので、床にたまったハウスダストを除去してあげると良いでしょう。
花粉
花粉症は、季節性アレルギー鼻炎となります。家に持ち込まないのがポイントとなります。家に入る前に衣類を振って花粉を落とすだけでも、かなり違いが出ます。
自分が反応する花粉が飛んでいるときは、洗濯物を部屋干しするだけでも変わります。布団は布団乾燥機などを使い花粉が付くのを防ぎ、仕上げに掃除機で花粉を取り除くのも効果的です。
地方により花粉の飛ぶ季節が変わるので、同じとは言えませんが、自分の住んでいる地方の花粉状況を知るのも重要です。
スギ・ヒノキ・イネ・ブタクサなど、自分が反応する花粉が住んでいる地域でいつ飛ぶのか調べ対策する必要があります。
まとめ
アレルギー性鼻炎は、アレルゲンとの接触を減らすことにより、鼻水・鼻づまり・くしゃみを軽減し改善することができます。
普段の生活を少し変化させるだけで劇的に良くなります。
毎朝10分でも良いので、ほこりがたまる床の掃除をして、舞い上がるのを防ぎ、空気清浄機などで取り除く。
そして、悪化する朝夕夜の寝室対策で改善できます。普段忙しい生活をしていると、全部をやるのは難しいかもしれませんが、毎日少し実践してみて、アレルギー性鼻炎を改善してみてください。